スプーキーズのちょっとTech。

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速すぎる技術の進化に疲れた私が、一周回って「基礎」に救われた話

はじめに

こんにちは、エンジニアのhiraokaです。

気がつけばもう12月。街はクリスマス一色ですが、我々エンジニア界隈はアドベントカレンダー一色ですね。

さて、いきなりですが懺悔させてください。 今年の技術トレンド、正直ぜんぜん追いきれませんでした。

毎朝起きるたびに新しいAIモデルが発表され、フロントエンド界隈では「これからは〇〇だ!いや××だ!」という議論が繰り返され…。ブラウザのブックマークには「あとで読む」つもりの技術記事が山のように積まれていますが、これらを「今年中に読む」可能性は、限りなくゼロに近いでしょう。

「置いていかれる…」という焦燥感で胃がキリキリしていた時期もありました。 でも、年の瀬に改めて振り返ってみると、ある一つの考えに達しました。

「技術が進化すればするほど、結局最後に頼れるのは『基礎』だ」 という考えです。

AIにコードを書かせて気づいた「違和感」

きっかけは、業務で生成AIを活用し始めたことでした。

確かにAIは凄いです。やりたい処理を投げれば、70、80点くらいのコードは一瞬で返してくれます。ボイラープレートを書く時間は劇的に減りました。 でも、そのコードをプロダクトに組み込んだ瞬間、予期せぬエラーが出たとします。

その時、AIは急に沈黙します。(あるいは、適当な嘘をついてループし始めます)

結局、デバッガを起動し、ログを追いかけ、原因を突き止めるのは自分自身です。そして、その時に役立った知識を思い出してみると、決して「最新フレームワークの特別な作法」ではありませんでした。

  • 「あ、これ非同期処理の順序がおかしいな」(言語仕様の基礎)

  • 「HTTPヘッダに認証トークンが乗ってないじゃん」(HTTPの基礎)

  • 「このSQL、インデックス効いてないから遅いんだ」(DBの基礎)

  • 「そもそも、問題解決のアプローチとして、このやり方は正しいのか?」(問題解決の基礎)

そう、トラブルの現場で私を救ってくれたのは、結局「何十年も変わっていない枯れた技術」やエンジニア以前の「社会人としての基礎力」だったんです。

流行り廃りの激流で「変わらないもの」を武器にする

最新のフレームワークも、便利なSaaSも、皮を剥いでみれば結局は「HTTPプロトコル」や「アルゴリズム」といった基礎の上に成り立っています。

表面のツール(How)は凄まじいスピードで変化し、陳腐化していきます。今日覚えたツールの使い方は、3年後には役に立たないかもしれません。 でも、その下にある原理原則(Why)は、10年後も、おそらく20年後も変わりません。

AI時代になって、「コードを書く」ハードルは下がりました。 その代わり、「コードの良し悪しを判断する」ハードルは上がっています。

AIが出してきたコードに対して、「動くからヨシ!」ではなく、「なぜ動くのか?」「セキュリティリスクはないか?」「パフォーマンスは最適か?」を見極める力。 その力の源泉こそが、地味で退屈に見える「基礎力」なのだと再認識しました。

来年の抱負:焦らず「深く」潜る

というわけで、来年の私のテーマは「温故知新」です。

新しい技術に飛びつくのをやめるわけではありません。でも、情報の波に溺れそうになったら、一度「地面」に足をつけようと思います。

流行りのライブラリの使い方を覚える前に、公式ドキュメントを読んでみる。

エラーが出たら、Stack Overflowの答えをコピペする前に、エラーログの英語をちゃんと読んでみる。

そうやって「基礎」という根っこを太くしていくことが、結果として、どんな激しい変化の風が吹いても倒れないエンジニアへの近道なのかもしれません。

今年も一年、お疲れ様でした。 年末年始は、難しい技術書はいったん閉じて、ゆっくり頭を休めましょう。 それでは、よいお年を!